今まさに記事タイトルを見て開いて下さった富山県への移住を考えているそこのあなた。
いざ県外移住となった場合真っ先に何から考えますか?
はい。
お家ですね。
一言でお家といっても考えることは多く、
いくつかの優先候補もあったりするものです。
築年数? 職場や学校、スーパーまでの距離? 物件価格? 宅内の間取り?
どれもこれも欠かせない候補の一つです。
しかし、一生に一度あるかないかの県外移住...
絶対に失敗したくはありませんよね。
そこで失敗しない為に私なら重要視しておきたいのは「天気」です。
一体なぜ天気が移住する上で大切になってくるのか?
今回は富山県の特徴的な気候データをもとに、移住するにあたって注意すべき点をご紹介します。
近年の富山県の気候
富山県
人口 | 105.2万人 (2020年度) |
平均年齢 |
47歳 (2020年度・全国平均も47歳) |
年間降水量 |
2751ml/年 (2019年度全国4位) |
年間降水日数 |
179日/年 (2018年度全国2位) |
年間降雪日数 |
64日/年 (2018年度) |
近年の最深積雪 |
84cm (2018年度・平野部観測地点) |
地震頻度 |
160回 (過去10年間分・全国最下位) |
平均気温 |
15.4℃ (2020年度) |
最高気温 |
38.9℃ (2020年度) |
最低気温 |
-5.1℃ (2020年度) |
平均湿度 |
78% (2020年度・70~90%) |
空き家率 |
約60,000戸 (2020年度・全住戸の約13%) |
※気象庁公式サイトより引用>気象庁過去の気象データ検索 快晴日の富山大橋
特徴的に目立つは赤字の部分です。
富山県は年間降水日数は2018年で179日と2日に1日は雨が降っており、降雪日の64日を含めると
終日晴れ間のある日は3日に1日程度と悪天候な事が多いです。
※ちなみに雲量が1以下となる「快晴日」は年間平均12日しかないそうです
上写真のように快晴日の富山市街はとても絶景です。
その他にも地震の回数が非常に少ない事も大きな特徴と言えます。
これは富山県の土地柄的に3方の山々に囲まれた強靭な地盤な為地震が起きにくいようです。
しかし、今後30年以内の起きると予測される南海トラフ地震では不動の富山県でも
震度4以上の地震が起きる予測が出ており、いつ何が起きるか分からない為防災対策は必須と言えます。
※気象庁公式サイトより引用>南海トラフ巨大地震の震度分布
それでは、上記グラフの環境データを参考に物件選びの際に注目すべき点をまとめていきましょう。
気候を交えた物件選びの注目ポイント
悪天候の続きやすい富山県での注意ポイントは雨水による「宅内への漏水」と「1年中高い湿度」です。
・宅内への漏水
富山県は他県に比べ降水量や降水日数が多い為、住宅の屋根や外壁といった外部の劣化が早まる傾向にあります。
特に中古物件等の空き家は人の出入りや手入れも少ない為、知らない内に宅内に雨水が侵入し腐食が進行している
可能性が大いにあります。
お気に入りの物件があり、内見会に訪れた際は上記写真のような明らかに黒ずんでいる箇所が無いか見ておくと良いでしょう。
注意すべき点は、見た目がちょっと薄黒いだけだから気にならないと見過ごす事です。
住み始めてからすぐに雨水がぽたぽた落ちてくるほど重症化することもあるので要注意です!
・一年中高い湿度
湿度に関しては年間平均78%(70~90%)と、一年を通して非常にじめじめしてます。。
くせっ毛な人達にとっては最大の天敵です。
宅内を定期的に換気するか、1家に1台除湿器を置く事をお勧めします。
多湿な中、湿気の対策を取らないと壁の入隅にカビが生えたり建物自体の寿命を縮めることになります。
それと、湿度に関連して中古物件で要注意なのがシロアリの存在です。
シロアリの詳細に関してはこちら>シロアリ駆除・予防の必要性と対策
シロアリは湿気を帯びた木材や段ボールを好物としており、5月以降に動きが活発化します。
中古物件だとしても新築時に耐シロアリ用の防蟻剤を塗布し、大体10年毎に保証されている事が多いですが、
自分が建てた家ではない為保証関係も明確に分からない事もあります。
防蟻剤の再塗布や保証を受けるには住宅の大きさによりますが200,000円程度の多大な費用が発生します。
手痛い出費となる前に住みたいお家にシロアリが住んでいないか、保証期間内かどうかも確認しておくと
良いでしょう。
ちなみにシロアリはアリというのにゴキブリの仲間です。最悪です。
・突発的な積雪
※冬の富山駅前
近年全国ニュースにもなるほどの突発的な豪雪が発生する富山県
2018年度では平野部の観測地で85㎝と成人男性の両足が埋まるくらいの積雪が観測されております。
県外移住は春先に移住先を探すこともあり、積雪時に物件を見ない事も多々あるかと思います。
今後起こり得る豪雪を踏まえて最低限下記の内容は抑えておいて損はないでしょう。
- 家の前の道路に融雪はあるか
- 除雪車が通る道なのか
- カーポートがある場合どこかに不具合が無いか(極端に湾曲している・傾いている等)
富山県は積雪耐用のカーポートが標準ですが、当然年数により劣化もしていきます。
余りに年数の経つカーポートだと2018年度の積雪85㎝でも傾いたり、最悪ペシャンコになります。
まとめ 物件選びで聞いておくべき1つの質問
如何でしたでしょうか?
いくつか注意ポイントを説明しましたが、一般の方が内見会などで雨漏りや宅内の細かい傷みにまで
気付く事はまず難しいです。
ですので私から一つ、役立つ1つの質問をお教えします。
気に入った物件を見つけたが建物の性能に不安がある方は管理担当者にこう聞けば一発で不安が解消されます。
「こちらの物件はインスペクションしていますか?」と
インスペクションについてはコチラ
「インスペクションやっていますよ。」と説明があれば、
インスペクション報告書の説明を受けることで、家の健康診断の結果がわかります。
その他にご自身が優先したい項目に近づく物件選びをしていきましょう。
未実施であればインスペクションを行う事を強くおすすめします。
もし、富山県に移住を検討しておりインスペクションに関して興味がある方はお気軽に
お問い合わせ下さい。
最後に
中古住宅の売買をご検討中の方は、申込後、契約前にホームインスペクションをしておきましょう。
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。
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