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ホームインスペクション(住宅診断)で見つかった不具合事例3

一見見た目はキレイな中古住宅もよくよく調べてみると不具合が発見されるケースがあります。

前回の記事では、『室内の不具合』、前々回の記事では、『シロアリ被害状況』『配管の老朽化』を見ていただきました。

 

 

前回の記事は、こちら

>ホームインスペクション(住宅診断)で見つかった不具合事例

 

前々回の記事は、こちら

>ホームインスペクション(住宅診断)で見つかった不具合事例2

 

 

今回は水廻り設備の不具合実例を見ていきましょう。

 

 

設備の経年劣化を発見 

 

住宅設備には寿命があります。

毎日掃除してきれいに使っていても、長年使い続けると 少しずつ汚れが付着しますし、性能維持ができなくなります。

 

 

上の写真は浴室の水栓です。カルキ(水垢)汚れが付着してカビも発生しています。

 

 

上の2枚の写真はキッチンシンクと、ガスコンロの写真です。

 

ステンレスシンクは錆にくく衝撃を受けても変形しにくいとは言うものの、強い衝撃を受けるとやはり凹んだり、表面が劣化してくると錆びることがあります。一度表面が錆びてしまうと、このまま使用を続けると錆がさらに広がり、穴が開くほど腐食する可能性もあります。

 

 

ガスコンロは、なかなか点灯しないことがあったり、炎が不安定になると寿命だと言われています。

写真にあるガスコンロは一見問題なさそうに見えます。この物件ではホームインスペクションの時にガスが通っていなかったので、ガス設備の点検ができませんでした。だいたい平均寿命7~10年と言われており、点灯しにくい状況になっているかもしれません。

 

一方、IHコンロの場合は、耐久年数が約10年と言われています。

寿命が近づくと、加熱時の音が大きくなったり、電源が入らなくなったり、揚げ物機能が使えなくなったりします。また、天板が割れたりと不慮の事態も起こり得るので、中古住宅売買時には耐用年数を目安に交換しておくといいです。

 

 

 

 

次の写真は、キッチン水栓から水漏れした事例です。

 

水漏れを放置しておくと、水道使用量が増え、水道料金に影響します。

また、湿気がカビの発生を誘発するので家の中が臭くなったり家の中が高温多湿になり、木材が腐食したりシロアリなどの害虫が発生する可能性も高くなります。

 

 

 

 

エアコンの耐用年数は10~15年といわれています。

 

こちらのエアコンは約20年経過しています。たとえ今使えたとしても、この住宅を購入直後に故障する可能性もありますので、取替をおすすめしています。

 

 

 

赤水を発見 

 

次は 水道管から出る赤茶色い水(赤水)の事例です。

 

 

 

 

 

この茶色い水の正体は、配管の錆です。

 

 

中古住宅では配管や受水槽に鉄が使用されている場合が多く、その鉄が経年で酸化して赤錆が発生し、水道水といっしょに流れてきているため、このような現象が起こっています。

 

 

 

これは前々回のブログでご紹介した、配管が錆びている状態を発見したときに、室内設備でこのような赤水を発見することになります。

 

 >ホームインスペクション(住宅診断)で見つかった不具合事例

 

 

 

 

なお、水道水が濁っている場合は、飲まないようにしましょう。

 

 


 

 

 

住まいるオスカーのホームインスペクション(住宅診断)では建物からのサインを見逃すことなく、将来的に発生する不具合の報告、必要なリフォームアドバイスまでしております。

 

ホームインスペクション の内容はこちらをご覧ください。

 

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最後に

住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。

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この記事を書いた人

hitomi ishikawa

 

 

 

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