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住宅を所有する前に気象災害の知識を覚えよう!

日本は地震大国と言われるほど地象災害の多い国ですが

同時にゲリラ豪雨や台風による気象災害も少なくありません。

 

世界と比較すると気象災害は全世界の9%を占めています。(地震災害は全世界の16%)

数字だけだと一見少ないようにも思えますが、

日本の国土面積は全世界の0.25%程しかない為、割合で考えるととてつもなく高い数値と言えます。

 

参考資料>環境省:世界からみた日本の自然災害

今回の記事でピックアップするのは「中古住宅」「気象災害」の関係性です。

 

気象災害は住宅にどのような悪影響を与えるのか?

 

中古住宅でも災害へ備える対策や補償はあるのか?

 

これから中古住宅の購入を検討している方には必見です。

気象災害の種類と想定される住宅被害

災害名称 災害内容の説明 住宅への被害例
 風害  強風や竜巻によって引き起こされる災害

 屋根付TVアンテナの倒壊・屋根瓦の破損・雨樋の詰まり

 周囲飛散物衝突による窓ガラスの割れ

大雨害  大雨や強雨が原因となって起こる災害  屋根から宅内への雨水侵入の恐れ
大雪害  比較的短期間の多量の降雪によっておこる災害 

 屋根から宅内への雨水侵入の恐れ

 カーポート倒壊の恐れ  

雷害  積乱雲によってもたらされる落雷や降ひょうによる災害  落雷による停電
落雪害  落雪によって起こる災害

 落雪による自身や近隣への人身・物損事故

 境界フェンス倒壊の恐れ

凍害

 冬季の低温によって水が凍ることに伴い起こる災害

 外壁の表面剥離・割れ 
洪水害  洪水によって引き起こされる災害  土砂崩れ住宅による住宅の倒壊や流される恐れ 
浸水害  浸水によって引き起こされる災害  床下、床上浸水による木部の腐食
塩風害

 海上からの強風により運ばれた塩素粒子により起こる

 災害

 金属素材の錆びを促進・外壁材表面塗膜の劣化

 基礎コンクリートのひび割れ

気象災害の定義・・・大雨、強風、雷などの気象現象によって生じる災害。

引用先 >気象庁:気象災害に関する用語

前置きを省き災害の名称と説明、住宅に想定される被害を表にしてまとめました。

「気象災害」といっても、その数や種類は非常に多く上記以外にもたくさんあります。

※今回は住宅被害に最も関わる災害を要点にまとめました。

中でも風害による瓦の破損や、寒冷地でよくある落雪による人身・物損事故は発生頻度が非常に高いです。

 

その他塩害凍害は聞き覚えの無い方も多いかもしれませんが、土地柄や条件次第では、発生しやすく、被害も大きいです。

(塩害は海上付近の住宅・凍害は寒冷地や日差しが通らず風通りの悪い外壁面で起きやすい被害です。)

気象災害に対する補償

火災保険

 最初は火にまつわる災害でしか補償されないものと思ってました(;^_^A

 火災のみではなく、風災や水災と言った自然災害にも対応しています。(地震は除く)

 

 

火災保険は新築中古問わず加入が可能です。

筆者としてはどちらでも加入は必須と思います。

万一災害が発生して住めないほどの住宅被害が発生した時には目も当てられません。

 

 

また、購入時だけでなく途中からでも加入可能です。

 

まだ加入していない場合は再検討の価値ありです。

 

補償内容は保険会社によって異なる為、加入する場合は前もって確認しましょう。

 

中古住宅は特に注意が必要!!

要注意なのは今まさに中古住宅を検討している方まだ一度も災害に遭っていない中古住宅購入者です。

 

中古住宅は新築当時の資料が残されている事が少なく、性能について不明確な部分が多いです。

また、経年劣化により建物内部の見えないところで不具合が必ず進行しています。

 

万が一災害が発生した場合、住宅にどこまでの影響があるのか想定が難しく、特定非常災害では、住宅の半壊、倒壊の恐れも高まります。

 

※特定非常災害・・・「多数の死者.行方不明者」「多数の住宅倒壊」「ライフラインの広範囲による途絶」を伴う規模の災害

 

 新築に比べ中古住宅は災害での損害リスクがかなり高いと言えます。

住宅購入前にもできる災害対策

・ハザードマップの確認

ハザードマップとは、水害による被害を最小限に抑えるため、浸水や津波に巻き込まれる事が予想される区域や避難経路が地図上に記載されている情報網の事をいいます。

 

中古住宅の購入前にはハザードマップで水害の発生リスクを前もって確認しておきましょう。

購入後でも遅くはありません。

 

確認はコチラから  >ハザードマップポータルサイト

・ホームインスペクションの実施

購入前や既に購入済の場合でも住まいの健康診断であるホームインスペクションを行い、今後起こりうる災害に備え

住宅の不具合に目を向けていくことを推奨します。

 

 

ホームインスペクションについてはコチラから→ >ホームインスペクションとは


・まとめ

今回は気象災害と中古住宅の関係性について紹介しました。

中古住宅は新築に比べ、災害に関する備えが無い状態から住むことになるリスクを

分かっていただけたかと思います。

 

次回は本記事から少し視点を変えて、甚大な災害により住宅が倒壊した場合の補償内容についてご紹介します。

 

 


最後に

中古住宅の売買をご検討中の方は、申込後、契約前にホームインスペクションをしておきましょう。

 

住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。

ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。

 

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