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中古住宅購入者向け|キッチンリフォームの費用とチェックポイント

築20年以上経過した中古物件では、多くのキッチン廻りで設備の故障、扉やシンクの痛みが出始めるころです。システムキッチンでは、レンジフードの故障や、水栓も水漏れ、ガスコンロ・IHの取替時期が来ているケースがほとんどです。またキッチン本体の腐食や丁番やレールの不具合なども発生しているかもしれません。

 

築20年以上経過していれば、リフォームを実施し快適なキッチン空間にすることも検討が必要です。

 

そこで今回は、一戸建ての中古住宅の購入者向けに、今使用しているキッチンを最新のシステムキッチンにリフォームする費用の相場や、リフォームする際のチェックポイントをご紹介していきます。

 

 

キッチンリフォームの費用と相場

中古物件のキッチンを最新のシステムキッチンにリフォームするにはいくつかの方法があります。大きく分けてキッチン本体のみ入替場合と、間取り変更し、対面式のシステムキッチンへ変更する場合です。

 

多くのリフォーム店、工務店ではパッケージという価格表示をしております。材料費+工事費込みの表記なので、わかりやすくなっております。しかし基本工事に含まれていない工事や、設備でオプションを採用した場合は、追加費用が掛かります。

 

 

キッチンを入替する場合

大きさがW(幅)2550mmでキッチンを入替する場合の価格帯は、55万~70万円が相場です。既存が流し台の場合、流し台を撤去し配管・電気工事が必要になります。IHを採用する場合は、ガス管を撤去し、電気配線が必要です。また配管立ち上げ位置も異なるため、壁や床を解体し、やり替えが必要になります。壁面はお手入れしやすいキッチンパネルを張ることをおすすめします。配置を変えない場合は、2日~3日ほどで入替工事が可能です。既設がシステムキッチンの場合は、壁や床を部分的に解体し、配管・電気工事を実施し、既存のキッチンパネルを再利用するということも可能です。

 

一般的な工事費用の内訳

  • 養生費
  • キッチン撤去
  • 配管工事費
  • 電気工事費
  • 木工事費
  • 内装工事費(必要な場合)
  • クリーニング費
  • 建材費用
  • システムキッチン材料費+組立費
  • 諸経費
  • 消費税

 

キッチンを対面式に変更する場合

システムキッチンを対面式に変更する場合の価格帯は、100万~250万円が相場です。対面式に変更する場合の条件として、ダイニング・リビング空間も同時に工事が必要となります。キッチンの設置場所がずれるために、床・壁・天井を同時に工事するケースがほとんどです。一般的に14畳から20畳くらいの空間をLDKの空間にリフォームすることになります。また、断熱性を上げたい場合は、表面的な仕上げ材料(クロス・フロア)の張替ではなく、大規模に解体工事が必須のため、金額がアップします。物件や工事内容によって金額も変わってくるため、リフォーム会社に見積書を取りましょう。

一般的な工事費用の内訳

 

  • 養生費
  • キッチン解体処分費
  • 配管工事費
  • 電気工事費
  • 木工事費
  • 内装工事費
  • クリーニング費
  • 建材費用
  • システムキッチン材料費+組立費
  • 諸経費
  • 消費税

人気のシステムキッチン

クリナップ ラクエラ
クリナップ ラクエラ

 

人気のシステムキッチンは、普及価格帯のクリナップ製のラクエラやLIXILのシエラです。木製キッチンでお手頃のシステムキッチンがで人気です。収納力とデザインも申し分なく、お掃除もしやすいのがポイントです。

それぞれグレードにより価格が異なります。

 

また中級グレードでは、クリナップのステディアや、パナソニックのラクシーナも人気です。

 

タカラスタンダードでは、CMでも有名なホーローパネル材を扱っています。

 

こちらから代表的な各メーカーサイトへ移動できます。

 

キッチンリフォームの事前チェックポイント

キッチンリフォームのポイントは、毎日使用するキッチンでどこを重要視したいか、優先順位を決めることです。現状お使いの不満点(整理しにくい、掃除がしにくい、導線が嫌、狭い)、理想のキッチン(料理を楽しみたい、時短したい、掃除が楽)の中でどこを優先したいか決めることです。その要望をリフォーム業者と相談し、見積とプランを作成してもらいましょう。

 

事前に検討することリスト

 

  • キッチンの大きさ(そのまま・拡張・縮小)
  • 間取り(I型・L型・対面)
  • 収納力(引き出し・吊り戸棚・背面収納)
  • 時短(食洗器、配置・導線)
  • 清掃性(天板・シンク・レンジフード・キッチンパネル・調理機器)
  • デザイン性(扉のグレード)
  • アフターメンテナス
  • 設備のグレード(天板・扉・レンジフード・調理機器)
  • オプション品(タッチレス水栓・浄水器・食洗器・立体シンク)

 

 

最後に

住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。

ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。

 

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この記事を書いた人

加賀谷 貴志(かがたに たかし)

 

【資格一覧】 

  • 二級建築士
  • 既存住宅状況検査技術者

富山県を中心に住宅診断士(インスペクター)として活動しております。インスペクションの制度が世の中に広まるよう情報発信を行います。

【活動実績報告】

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