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中古住宅購入時前に給湯器についてチェックしよう

入居を春先に定め、今から中古住宅について調べている方も多いのではないでしょうか?

 

住宅の購入を決定する前に給湯器の確認をしておきましょう。

今回は知っておいてほしい中古住宅の給湯器についてご紹介します。

 

その前に・・・。

2021~2022年は特に要注意!!

昨今でもニュースに取り上げられている通り、コロナ過による海外の影響で

給湯器に欠かせない半導体を製作する工場が稼働停止しており、給湯器が非常に品薄状態にあります。

 

最近給湯器が故障して新品交換するのに3か月や半年待ちと言われた・・・なんて話も耳にします。 

 

 

本体を取替えたくても商品が無ければどうしようもありません。

最悪の場合お湯が使えないまま冬を過ごす事や入居日を大幅に遅らせる事にもなりかねません。

 

リフォームで給湯器の取替を検討している方は入居予定までに間に合うのか確認しましょう。

給湯器について

耐用年数

給湯器の耐用年数(寿命)は10年~15年と言われています。

築10年以上経過している中古住宅は入居後いつ給湯器が故障してもおかしくありません。

 

また、10年以上経過した給湯器は部品の交換といった部分修理はできず本体交換となるケースが多いです。

これは製品内の部品の保有期限が10年未満のものが多く、10年を超えた場合修理する為の部品が存在しない為です。

 

 

その他設備の耐用年数についてはコチラ

過去記事>住宅設備の耐用年数|良くある質問

中古住宅の給湯器

給湯器の使用年数が古い程故障している可能性が高まります。

これは、使用されていない期間に故障している事が多くある為です。

長期間使用停止状態から再稼働させると不具合が発生するのもよくある事です。

 

前の所有者が新しく交換している可能性もある為、

築年数の古い住宅は給湯器に記載してある年式を確認しましょう。

契約後ー入居直前に確認するのは手遅れ!?

給湯器問わずその他の設備にも不具合が無いか、必ず契約前に確認しましょう。 

契約後に故障しているのが判明しても売主側に費用請求する事は難しく、

購入者側でメンテナンスや取替の手配を行わなければいけません。

 

過去記事>中古住宅購入後に欠陥を発見|よくある質問

種類別の給湯器説明

給湯器は大きく4種類に分けられます。

それぞれの給湯器についてチェックしていきましょう。

エコキュート

背の高いタンクを置いてあるのが特徴です。 

エコキュートはエアコンと同じ空気熱を使用する原理であり、ヒートポンプユニット内で発生させた熱で貯蔵タンク内の水を温めます。

また、電気料金の安い深夜電力時間にお湯を作る為、商品名通り「エコ」な給湯器となります。

 

故障する前の挙動としては下記事項が挙げられます。

  • 急に追い炊きが出来なくなる。
  • エラー表示が頻繁に表示される。
  • ヒートポンプユニットのファンから異音がする。
  • 貯蔵ユニットの周りに水溜りが出来ている。

 

水溜りが出来ているのは貯蔵ユニットから漏水している可能性が非常に高いです。

 速やかに点検修理の依頼をしましょう。

 

 

 

電気温水器

背の高いタンクが特徴です。

 

電気温水器はタンク内にある電熱線を利用し、電気エネルギーを熱エネルギーに変えてお湯を沸かします。

 

その為エコキュートのようなヒートポンプユニットは無く、初期費用としては安価ですが電気エネルギーのみでお湯を沸かす為、エコキュートに比べ光熱費が高いです。

現在は契約容量が高いほど太陽光賦課金の負担が高いため負担が大きいです。

 

故障する前の不具合は下記事項が挙げられます。

  • エラー表示が頻繁に表示される。
  • タンクの下部に水溜まりが出来ている。
  • お湯の中に異物がある。

 

上記の不具合を確認した際は点検修理若しくは取替を依頼しましょう。

取替を検討する場合は、使用電気量の少ない、エコキュートに取り替える事を推奨します。

 

ガス給湯器

排気口のある四角い形が特徴です。

 

ガス給湯器はエコキュートや電気温水器のようなタンクにお湯を溜める貯湯式ではなく、使用する時に使用するだけお湯を沸かす瞬間式と呼ばれるタイプになります。

 

ガスを給湯器内のバーナーで燃焼させ、その熱エネルギーを使いお湯を沸かします。

 

故障する前の不具合は下記事項が挙げられます。

  • お湯が出るまでの時間が異様に長い
  • お湯を出すときにボッというような着火音が聞こえる。
  • 設定温度より冷たかったり熱かったりする。
  • 給湯器から黒い煙や異臭がする。

 

給湯器の排気口から白い煙が出るのは水蒸気の可能性もあり、一概に故障とは言えませんが、黒い煙が出ている場合は不完全燃焼している可能性が高く使用を続けると命に関わります。

至急使用を停止し、点検修理の依頼をしましょう。

 

 

石油給湯器

ガス給湯器と同じく排気口のある四角い形が特徴的で近くに灯油を溜める大き目のオイルタンクがあれば間違いなく石油給湯器です。

 

供給される灯油を給湯器内で燃焼し、お湯を沸かす瞬間式タイプになります。

※ちなみに「石油」という製品は無く、石油のカテゴリー内に「灯油」「ガソリン」「軽油」等があります。

筆者はこの記事を書くまで知りませんでした。

 

故障する前の不具合は下記事項が挙げられます。

  • お湯が出ない
  • 給湯器から黒い煙や異臭がする

 

ガス給湯器と同様に火器の為、黒煙や異臭がした場合はすぐに使用を止めて点検修理の依頼をしましょう。

その他にも各給湯器ではどれだけ光熱費が違うのか別ブログで詳しくまとめました。

過去記事>給湯器は電気とガス、石油のどれがお得?

中古住宅の場合は故障していなくとも取替がおすすめ!?

光熱費の違い

築年数の古いお家の場合、使用していた給湯器も古い年式の商品が多いです。

古い給湯器は最新の給湯器と比べるとお湯を沸かすための効率が非常に悪いです。

その分光熱費に差が生じ、毎月の支払いが高くなります。

まだ使えると考えるよりもコストパフォーマンスを考慮し将来的にお得になると考えて取替えることを推奨します。


まとめ

今回は給湯器について紹介しました。いかがでしたでしょうか?

 

正直いざ「住宅購入前に確認をするべき!!」と言われても、自分で何を確認すれば良いのかよく分からないという方・・・がほとんどです。

不動産担当者に聞いても、「入居していた半年前までは使用できました。」といった返事になり正確ではありません。

どうしても心配な方はホームインスペクションを利用しましょう

 

 

過去記事>ホームインスペクションとは?

 

 

設備不具合の他にも中古住宅購入時の様々な不安もきっと解消してくれます。

最後に

住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。

ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。

 

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コメント: 1
  • #1

    柳原 直美 (土曜日, 04 12月 2021 04:37)

    給湯器は故障してなくても新しいものに取り替えたほうがランニングコストが掛からす最終的にはお得だド、知りました!
    いつもお役に立つ情報ありがとうございます!